「八丁味噌蔵のはしごをしよう!」
「江戸時代から日本に2社だけ続く八丁味噌蔵の工場見学ってどんな感じ?」
こんにちは。毎朝、八丁味噌をブレンドした味噌湯を飲むのが日課の発酵家庭料理研究家のまごきょんです(●´ω`●)
先日、家族4人2泊3日でお伊勢参り&名古屋を旅した最終日に2社の八丁味噌蔵見学をしてきたお話をしました。
前半の「まるや八丁味噌さん」の工場見学ツアーのレポに引き続き、今回は後半に伺った「カクキュー八丁味噌さん」の工場見学についてまとめたいと思います!
お土産を渡す時判明したのですが、実家の母もいつの間にやらバスツアーでカクキュー八丁味噌さんの味噌蔵を訪れていたようなんです。(笑)
そのくらい、かなりメジャーとなりつつあるスポットなんですよね。
八丁味噌カクキューさんの工場見学!まずは受付
まるや八丁味噌さんの工場見学を終えた私達家族は、そのまますぐにカクキュー八丁味噌さんへ移動!旧東海道をはさんでおむかいなので、もちろん迷うことなく到着しました。ちなみに【八丁味噌カクキュー】さんとは、
【カクキュー八丁味噌】プチトリビア
- 今川義元の家臣だった早川新六郎勝久さんが、桶狭間の戦いで今川が破れた後武士をやめ名を久右衛門と改める。
- 岡崎の寺で味噌作りを学び、数代の後、今の場所(旧八丁村)へ移り1645年に創業。
- 原料は大豆と塩と水。2年以上(二夏二冬)の天然醸造という伝統製法は、まるや八丁味噌さんと同じ。
カクキュー八丁味噌さんの味噌蔵では、NHK朝の連続テレビ小説「純情きらり」(平成18年4月3日~9月30日)のロケが行われたんです。
カクキュー八丁味噌さんでもまずは受付からです。ちょうど11時からの見学に合流となったので、それまでお土産屋さんを見て待つことに~。
詳しいアクセス方法や見学の受付時間などの詳しい情報は、レポ後半にお伝えしますね!
駐車場には大型バスも停まっていたし、カクキューさんでの工場見学はかなり賑やか。
私達は、個人の見学の集まり(?)に加わり、スタッフの方について工場見学がスタートしました♪
八丁味噌カクキューさんの工場見学!施設の規模が圧巻
カクキュー八丁味噌さんの敷地内には、工場以外に史料館や売店、軽食処などの施設を完備、それら『八丁味噌の郷』と称しておられます。私達が回ったコース(順路)は、こんな感じで進んでいきました。
- 八丁味噌の歴史が詰まっている八丁味噌の史料館
- 醸造中のお味噌が眠る八丁味噌蔵
- 見学の最後に八丁味噌の試食
- 八丁味噌のおみやげコーナーで八丁味噌ゲット
- 八丁味噌のオリジナルランチを実食
- 八丁味噌の激うまソフトクリームを実食
ということでスタッフさんの流暢なトークを聞きつつ、まずは工場の様子をガラス越しに見学。
モノトーンを貴重としたモダンなデザイン。大正時代終わりから建てはじめて昭和2年に完成した本社を「あとでぜひ正面から見てくださいね!」とガイドさんから伺い、もちろんチェックしました♪
「屋根の上にもカクキュー印があるんですよ~」と見上げると・・・鬼瓦に!
見事な黒壁!窓がたくさんついているのって、味噌蔵の特徴なんだそうです。
史料館への入り口に置いてあった、歴史を感じる瓦や看板。
ここにも”秀吉さん”登場!日吉丸時代に、カクキューの味噌蔵で拝借した(盗んだ!?)ムシロを矢作川の橋に敷いて使っていたとか。
八丁味噌を愛した著名人が紹介されていました。一番下の”徳川家、松平家、・・・”にちょっとツボる私。(笑)
これはカクキューさんの完成予想図で、敷地面積は約1万坪だったそうです。(実際は、7千~8千坪に)かなり大規模ですね~。
再現された昔の店先。史料館は、明治40年に建築された仕込蔵を修復改装したもの。本社屋といっしょに、登録文化財に登録されています。
史料館の中に入ると、昔の八丁味噌作りの様子を実物大で再現されています。リアルな職人さんたちに最初はビックリ!
仕込蔵の屋根裏が、味噌玉に付けた麹菌を発酵させるための室だったんですね~。下から練炭を焚いて温かい空気を送ることで、寒仕込み時期での発酵を促していたんだそうです。
屋根裏で仕込まれた豆麹に水と塩を入れて、こねている所。当たり前ですが、すべて手作業なんですよね~。
桶にいっぱいになるまで、この作業を150回繰り返しておられたんですって!昭和16年ごろまでは、このように手作業だったそうです。
カクキューさん最古の仕込み桶の前でパチリ!もちろん中へ入ってはいけません~。
裏に回ると、底になにやら文字が。なんと、天保10年(1839年)製の桶という解説がありました・・・!
八丁味噌の輸出用パッケージ。カクキュー八丁味噌さんも、まるやさん同様輸出をされてるのです。
代々使われていた八丁味噌の仕込み帳。ある意味、命より大切だったかも!?
味噌の歴史を学んだ史料館を出て、いよいよ熟成蔵へ。
中に入ると、一気に八丁味噌の香りに包まれます。おぉ!ここでも見事な石積み!これだけは今でも1時間かけて手作業です。
長年使い込まれた大きな木桶が、見えなくなるまで並べられている中・・・「あれ?一番手間の桶がなんか白っぽい!?」
この真新しい桶は、小さな桶専門だった大阪の桶屋さんが、初めてチャレンジされたもの。上から3番目の箍(たが)をカクキューさんの職人さんが編んだそうで、まさにコラボ桶ですね。
この縦横6尺もある桶の制作費は、なんと200万円!いろんな意味で大変です…(´∀`;)
一通り見学が終わると、最後に八丁味噌の味噌汁とみそ田楽の試食をさせていただきました。
こちらは、八丁味噌のお味噌汁。色ほど濃くなくて、後からじんわりと苦味と渋味を感じる深いお味。
こちらは、赤出し味噌のお味噌汁。確かにこちらのほうが、万人受けしますね。「自分でお好きなだけ入れてどうぞ~。」と(笑)
次女さん、さっそく自分で好きなだけよそいます^^
八丁味噌のこんにゃく田楽。甘口で美味しかったです!
ちなみに工場見学を終えたら、かならず売店を通って帰るシステムになっています。(笑)
とりあえずお土産をゲットして売店を抜け、外へ出たら右方向へ。ここでやっと、本社屋の正面を見ることができました。教会風のバシリカ様式というデザイン。
モダンな木造建築が、カクキューさんの味噌ラベルとマッチしていました(*´ω`*)
こうして味噌蔵見学のはしごを終えた私達家族は、もうお腹がペコペコ!
まるやさんとカクキューさんで試食をさせてもらったにせよ、ずーっとお味噌の美味しそうな香りに包まれていたんですから…(´∀`;)
ということで、このあとは八丁味噌の郷のグルメを堪能してきました!
八丁味噌カクキューさんの工場見学後に八丁味噌のランチ!
さっそく、お土産屋さんに隣接しているお食事処へ!入ってすぐ右側は、素敵なカフェ【Q to CAFE(キュートカフェ)】さん。八丁味噌のスープスムージーに興味津々、そそられます~。
お向かいは、カクキューさんの八丁味噌を使った「味噌煮込みうどん」の専門店【食事処 休右衛門(しょくじどころ やすみえもん】さん。懐かしい香りがしていました~(*´艸`*)
そして、一番奥には【元祖鉄板焼きカレー】さん。魅力的なB級グルメもありますね~♪
結局、家族4人全員一致でチョイスしたのが、これ!「元祖焼きカレー」です♪ 熱々鉄板に入れられた八丁味噌入りカレーにチーズがたっぷりトッピング。
ライスのお皿には、店主さんの似顔絵が…。リアルに似ていました(笑)
やっとお腹が満足したところで、お次は別腹を満たしに行きますよ~!
八丁味噌カクキューさんの味噌ソフトクリームが絶品すぎ!お土産は?
カクキューさんで絶対に食べたかったのが、この味噌ソフトクリーム!!八丁味噌が練り込まれたソフトクリームは、まるで塩キャラメルのように濃厚で美味しいっ!さらにカクキューさんの味噌パウダーがかかっていて、かなりクセになる味わい~!添えてある味噌せんべいもめっちゃ合う~!
これは、クリーム系の甘いモノが苦手な夫いっさんも大絶賛!これまで食べたソフトクリームの中でナンバーワンかも・・・(*´艸`*)
もちろん、カクキュー八丁味噌さんならではのお土産もゲットしてきましたよ♪
~カクキュー八丁味噌さんでゲットしたお土産たち~
- カクキュー八丁味噌パウダー2g×10袋
- 復刻版 八丁味噌(三河産大豆使用)
- ショコりゃあて
そんな”ショコりゃあて”の詳しいレビューについては、また改めて!
それから、カクキュー八丁味噌さんでも工場見学記念のお土産として「赤出し味噌」をいただきましたよ。
家に戻ったら、さっそく食べ比べです~(*´ω`*)
それでは、改めてカクキュー八丁味噌さんの味噌蔵見学についてまとめておきますね!
カクキュー八丁味噌さんの工場見学データ
まるやさん同様、カクキューさんも当日飛び込みで見学をさせていただきました。ですから、基本的に予約は不要。ですが「団体様のご見学は、事前にご予約をお願いいたします」とのことです。
〒444-0923 愛知県岡崎市八帖町字往還通69番地
お問い合わせ:0564-21-1355
- まずはおみやげコーナーの「工場見学受付」まで ~平日~
- 10:00~16:00まで
- 毎時00分開始 所要時間30分 ~土日祝日~
- 9:30~16:00まで
- 毎時00分、30分開始のガイドつき見学
※ただし12:30の回はお休み - お盆と年末年始のご見学は公式サイトのお知らせを確認(12月31日、1月1日は休業)
最後に、今回の八丁味噌カクキューさんの味噌蔵の見学を通して私が感じたことをまとめ、レポートを終えたいと思います♪
最後に
武士をやめてお寺で学んだ味噌作りをはじめた、初代早川久右衛門さん。現在は19代目とか。江戸時代初期から、ずーーーっと八丁味噌の伝統製法を守り紡ぎ続けておられる。これって並々ならぬ努力があったからこそでしょうが、本当に素晴らしいことです!まさに日本の誇りです。
でも、味噌蔵を改装した史料館や味噌グルメを楽しめるお店【八丁味噌の郷】がメジャーになることで、日本の伝統発酵食である”八丁味噌”が、日本中に、いえ世界中にどんどん広まっていく…。
なので、すっごく素敵なことだと思いませんか♪
まるや八丁味噌さんとカクキュー八丁味噌さんは、それぞれの理念を持ちつつお互いに協力し励まし合いながら、ここまで成長してこられたんでしょうね。
どちらか1社では、江戸時代からここまで続かなかったのでは…。両方の味噌蔵を拝見してみて、そんな気がしました(*´ω`*)
そうそう!そんな2社の八丁味噌蔵さんですが、両社の違いや共通点などもまとめておきたいと思っています。乞うご期待!
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