「八丁味噌のカクキューとまるやってどう違うの?」
「2軒とも見学したなら比較して教えて~!」
こんにちは。ただいま八丁味噌の虜(とりこ)になっている発酵家庭料理研究家のまごきょんです(●´ω`●)
春休み旅行の最終日に訪れた、岡崎市にある八丁味噌蔵【まるや八丁味噌】さんと【カクキュー八丁味噌】さんの見学レポート記事、読んでいただけましたでしょうか^^
レポを終えて思ったんです。江戸時代から続く、日本に2社しかない八丁味噌蔵を1日で見学した結果・・・。
「ふたつの味噌蔵について、いろいろ比較してみたいかも~!」
ええ、これが人情ってもんですよね~。
2社の違いを楽しみながら、ぜひ最後までお付き合いくださいね♪
八丁味噌の【カクキュー】さんと【まるや】さんを比較!
それではさっそくですが、こんな感じの項目で【カクキュー】さんと【まるや】さんの比較レビューを進めて行きたいと思います♪- 八丁味噌蔵の創業について
- 工場見学の内容について
- 工場見学の試食について
- 見学の記念お土産について
- 食事やグルメ(ランチ)について
- エピソード・こだわりなど
それでは、ひとつずつ見ていきましょう~(*´ω`*)ノ
八丁味噌蔵の創業について
創業は、それぞれ以下の通りです。(両社パンフレットより)
- まるやさん:創業1337年(延元2年)
- カクキューさん:創業1645年(正保2年)
まるやさんのほうが、300年ちょっとスタートが早くて江戸時代より前から創業されているんですね!
さらに詳しい各トリビア情報は、それぞれのレポートを読んでみてくださいね!
八丁味噌まるやさんの工場見学!日本に2社しかない岡崎味噌蔵レポその1
八丁味噌カクキューさんの工場見学!日本に2社の岡崎味噌蔵レポその2
お次は、工場見学の内容について。
工場見学の内容
両社ともに、八丁味噌蔵の工場見学ができます。まず、共通点からお伝えしますね。2社の共通点
- 個人の場合、工場見学への予約は不要。(団体の場合はお問い合わせの上予約を)
- 到着したら、まずは受付を済ませる。
- 時間が来たら、社員のガイドさんお一人がついてくださり案内してもらえる。
- 実際に八丁味噌を仕込んでいる現場には入れない。
2社の違う点
まるやさん
- 工場の規模が小さめなので、見学も少人数が多い!?今回は、私達家族だけのために案内してくださった。(ただし別の団体さん居たけど)
- 見学の序盤で、熟成中の八丁味噌と味噌蔵を見ることができる。
- 工場見学の途中、通路などに設置してある八丁味噌に関する資料や展示品などを拝見する。
- 味噌蔵と味噌蔵の間にお土産コーナーがあるので、説明よりそっちが気になってしまう。(笑)
カクキューさん
- 見学の希望者が多いので、1回の見学者は20人前後ほどいた(大型バスで来る団体さんも多い)
- まずはじめに、八丁味噌の資料館から見学する。
- 見学の終盤で、熟成中の八丁味噌と味噌蔵を見ることができる。
- お土産コーナーは売店として隣接しており、見学の前と最後に必ず通ることになっている。(笑)
どちらのガイドさんも、お話がお上手でした。
特にカクキューさんは、お客さんに「どちらから来られましたか~。」とこまめにコミュニケーションをとってこられます。もう何百回と工場見学を案内されているのでしょうか(笑)
この後も工場見学なんですが、その中での試食について・・・。
工場見学の試食
まるやさん
八丁味噌の試食は、見学の途中。メニューは、四角いこんにゃくの田楽でした。(田楽の写真がなくてごめんなさいっ!)カクキューさん
八丁味噌の試食は、見学の最後。2種類(八丁味噌・赤出し)の味噌汁と、八丁味噌ダレのたっぷりかかった、丸いこんにゃくの田楽でした。(ある意味食べ放題!?)
どちらもオリジナル味噌ダレをつけたこんにゃくの田楽が登場。お味は、甲乙つけがたい美味しさですね~。
ただしカクキューさんは、さらに2種類のお味噌汁が飲めるところがポイント。
「お味噌汁は、好きなだけ飲んでください。」という案内も嬉しいですね。(と言いつつおかわりしている人は、ほとんどいませんが…^^;)
お次は、工場見学記念のお土産についてです~。
工場見学の記念お土産
まるやさん、カクキューさん、どちらもオリジナルの赤出し味噌
これが、工場見学記念のお土産でした。
いわゆる見本品ですね。 100gの赤出し味噌が2つずつ。我が家では、旅行から帰ったその日にうどん鍋に入れて試食しましたよ♪
もちろん赤味噌だしのおうどん鍋は、めっちゃ美味しかったのです。ええ、美味しかったんですが、たった一つだけ残念なことが…。それは原材料名に”「アミノ酸」という化学味調味料”の表示。2社ともです。八丁味噌が旨みたっぷりで美味しいはずなのに、どうしてどちらの赤出し味噌にも入っているのか。これだけは、どうしてなのか納得できないのでした(´・ω・`;)
それでは次に比較するのは、食事やグルメについての比較です♪
食事やグルメ(ランチ)
まるやさん
工場見学時の試食以外で、その場で食べることができるお食事スペースはありませんでした。なので、まるやさんグルメはお土産でゲットして帰るしかないですね。カクキューさん
カクキューさんには、お食事どころが隣接されています。
それだけではなく、以下の施設を総称して【三河路の名所 八丁味噌の郷】と言って、ちょっとした八丁味噌のプチテーマパークのような感じですね。
私達は、上記のすべてを訪れ利用させていただきました^^
中でもイチオシなのが味噌ソフトクリーム!これは、絶品!
カクキューさんに行ったら、絶対食べて欲しいです!!今まで食べてきたソフトクリームで一二を争うほど。
「この味噌ソフトクリームは、もう一度食べたい!」でも通販は無理なので、カクキューさんへ行くしかない!んですよねぇ…。
このあとは、それぞれ印象に残ったエピソードやこだわりについてお伝えします♪
エピソード・こだわりなど
まるやさん、カクキューさん、両社とも伝統の製法を守り代々八丁味噌作りを続けておられます。そんな中でも、特に今回の工場見学で伺った際に印象に残ったお話を上げてみたいと思います。まずは、2社ともに共通する点から。
2社の共通点
- 八丁味噌の原料は、大豆と塩と水のみ。
- 木桶の上に円すい型に重石を積み上げ、二夏二冬の歳月をかけた天然醸造で熟成させる伝統製法を守リ続けている。
- 直径高さともに約2メートル、重さ約700キロの仕込み用の木桶を使用。
- 「八丁味噌」は江戸時代から現岡崎市八帖町の2社(まるや・カクキュー)が、継続して使用している商標。(江戸時代初期から同じ土地で作り続けている)
続いて、それぞれの特徴について。
まるやさん
- まだ”オーガニック”という言葉に馴染みのなかったころから有機八丁味噌にチャレンジし、いち早く輸出をしている。
- 世界20カ国以上に「Hacho Miso」という商品名で輸出&発信中。
- 1987年にはアメリカの有機食品認定機関OCIA協会のオーガニック認証を受けている。
- 豊臣秀吉の少年時代、日吉丸についてのエピソードがある。(職人さんの食事を盗んで逃げる時、井戸に石を投げ込んでそのスキに逃亡した逸話あり)
カクキューさん
- カクキューさんの工場見学は、観光地のツアーに組み込まれるほどメジャー。
- 明治40年に完成の発酵と仕込み用の蔵を改装した史料館は、国の登録文化財に指定されている。
- 本社屋は、昭和2年に完成した教会風のパシリカ様式。平成8年に愛知県第一号の登録文化財に登録された。
- カクキューさんの八丁味噌は、宮内庁御用達として納品されていた。(現在、御用達精度は廃止されている)
- こちらも秀吉の少年時代日吉丸が看板に登場するほど。
それでは、今回の内容を振り返りつつまとめておきたいと思います♪
まとめ
八丁味噌のカクキューさんとまるやさん。今回は、以下の内容で比較するという企画でした!- 八丁味噌蔵の創業について
- 工場見学の内容について
- 工場見学の試食について
- 見学の記念お土産について
- 食事やグルメ(ランチ)について
- エピソード・こだわりなど
2社の味噌蔵で、じっくりと2年間も熟成される八丁味噌。まるやさんとカクキューさん、それぞれの味噌蔵に住み着く発酵菌たちは、当然違います。
なので醸し出すお味は、やっぱり微妙に違うもの…。
だからこそ、両社ともにそれぞれのファンがおられるそう。そんな深~い違いをしっかり感じ取るためにも、じっくりと2社の八丁味噌を味わっていただきたいと思います!
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まごきょんさん、お久しぶりです。
マルキューさんとは関係ないのですが、おのみささんの著書を参考に味噌に10パーセントの麹を混ぜてひと月おいて熟成させたのですが、表面に白いカビのようなぶつぶつが出ています。産膜酵母でしょうか。それなら表面の産膜酵母を捨てるだけでなんとか食べられますか?
秋田味噌などはうまくいったのですが赤だしはこういうことになってしまいました。カビ状のものが出ていない味噌は美味しかったです。よろしくお願いします。
舞子さん、コメントありがとうございます♪
おのみささんの書籍が、今手元にないので詳しいことはわかりかねますが、麹10%を混ぜられたのは、赤出しだったのですね!?
といっても、キチンと発酵していれば変なことにはならないはずですので、匂いを嗅いで嫌な感じがしなければ、産膜酵母だと思いますよ。
カラフルな色の場合は、カビの可能性が高いですが、白い場合は産膜酵母かなと思います。これも実際拝見していないので、なんとも……ですが(・∀・;)
産膜酵母の場合は、取り去るか混ぜ込むか、どちらでも良いと思いますよ~。(私は気にせず、産膜酵母なら混ぜ込む場合が多いです^^)
まごきょんさん、ありがとうございます。
2パックに産膜酵母らしきものがでているので一つは混ぜ込んで、一つは取り除いて比べてみます。安心しました。またアドバイスお願いします。いつもありがとうございます。
舞子さん、こちらこそご丁寧にありがとうございます♪
ぜひご自身の嗅覚と味覚を信じて、発酵料理という名の実験を楽しんでくださいね~!