「八丁味噌蔵は、岡崎にあるの?」
「日本に2社しかなくて、しかも江戸時代から創業ってホント!?」
こんにちは。毎朝、味噌湯を飲むのが日課の発酵家庭料理研究家のまごきょんです(●´ω`●)先日、家族4人2泊3日でお伊勢参り&名古屋を旅してきました。
その最終日、名古屋でのお買い物にはどうも心が動かず・・・
「せっかく名古屋まで来てることだし、八丁味噌蔵に行ってみようよ♪」ということで岡崎まで足を伸ばして、2社の味噌蔵を見学することに!
日本に2社しかないという八丁味噌蔵は、こちら!
- まるや八丁味噌さん
- カクキュー八丁味噌さん
私達夫婦は20代の頃、名古屋に10年以上暮らしていたことがあって、名古屋めしに欠かせない八丁味噌のパンチの効いたお味が大好き。
- みそかつ
- 味噌おでん
- 土手煮
- 味噌煮込みうどん
てなわけで、テンション高く(夫婦だけ!?)名古屋栄のアパホテルを出発して、いそいそと岡崎まで車を走らせたのでした♪
それではまず、最初にお邪魔した「まるや八丁味噌」さんから工場見学の様子をレポートしたいと思います!
八丁味噌まるやさんの工場見学!まずは受付
八丁味噌といえば岡崎の「カクキュー」さんと「まるや」さん。お恥ずかしながら、今回の件で初めてそのお名前を知りました^^;ちなみに【まるや八丁味噌】さんとは、
【まるや八丁味噌】プチトリビア
- 1337年、開祖である弥治右ェ門さんが、現岡崎市八帖町(旧・八丁村)に醸造業をスタート
- 現在も直径・高さともの6尺(1.8m以上)もある木桶に大豆と塩と水のみを使って、自然の摂理に従った2年熟成の昔ながらの伝統製法を守っている味噌蔵さん
- 三河岡崎の蔵で作り「本物」であることをこだわって、世界20カ国以上に「Hacho Miso」という商品名で輸出&発信中
驚いたことに1968年には、すでにアメリカへ翌年にはヨーロッパへ八丁味噌の輸出までされていたり…。
1987年にはアメリカの有機食品認定機関OCIA協会のオーガニック認証もうけておられるんです。
Googleマップを頼りに、なんとか近くの中岡崎駅までたどり着くと、右手に看板が目に入ってきました。
そして「まるや八丁味噌」さん工場見学受付の建物がっ!
こちらの建物「工場見学受付」に入って受付を済ませました。住所と名前を書く程度で簡単。料金は無料です。
ちなみに、9時~16時20分まで入場でき(12時~13時は除きます)て、毎時00分・30分単位で案内してもらえます。
ちょうど、あと10分ほどで案内してもらえる時間でした。待っている間にいろいろ拝見~♪
八丁味噌まるやさんの商品が並べられています。八丁味噌仕込みの解説ビデオを観たり・・・
立派な看板!テレビ取材が多いのか、タレントさんの色紙も多数飾られていました。
~なぜか味噌蔵見学にテンションの高い次女さん~
時間がきたので外に出てみると、駐車場の向こうに八丁味噌の工場がどどーん。
案内してくださる女性の方について、いよいよ八丁味噌の工場見学です!向かって右の赤い「工場見学入り口」から中へGo♪
八丁味噌まるやさんの工場見学!圧巻の味噌蔵
まるやさんの暖簾をくぐって、いざ工場の中へ!ここからすでに、香ばし~い大豆の香りが漂っていました^^それは大きくてわかりやすい『八丁味噌製造工程』のボードの前で、八丁味噌の作り方についてレクチャーしていただきます。
かなり驚きだったのが、八丁味噌の作り方では、大豆を蒸して潰して味噌玉にしてから麹菌を付けるところ。米みその作り方とは、ここが全く違いました!
そして八丁味噌の大桶!直径、高さともに6尺(1.8m以上)の杉の木桶。その上に、見事な形で石が積み上がっていて圧巻です!ここで人の手を入れず二夏二冬、じ~っくりと熟成されてるんですね~。
熟練した石積み職人さんが手作業で行うという、まるで富士山のように美しい石積み技法。重さが均等にかかり八丁味噌の熟成にはとても重要です。
ちと画像がピンぼけですが、オーガニック八丁味噌が熟成中。「これを必ずゲットするぞ!」と心の中で誓っていました。
移動中に突然表れた古い井戸…。なんと、この井戸には豊臣秀吉の少年時代のエピソードが!
まだ秀吉が日吉丸と名乗っていた頃、まるやさんの味噌蔵で食べ物を盗んだりしていたそう。見つかって逃げる際、この井戸へ石を投げ込み「子供が落ちた!」と思わせておいて、そのスキにまんまと逃げ去ったという…(笑)
当時からすでに頭のキレる子だったようですね~。「それにしても、深~~~い!ちゃんとお水があるよ!」
昔ながらの道具も見せていただきました。これで、大豆を潰したり混ぜたり手作業をされてたんですね。
そして、麹菌付き味噌玉!もちろん本物。何年もこうして置いてあるけど、全く腐敗しないのが発酵パワー!乾燥してカラッカラになっていました^^
先述したように、まるやさんは私が生まれる前から八丁味噌を輸出されています。もちろん現在も20カ国以上へ。そのための輸出用のパッケージたち。
八丁味噌を作るには欠かせない石積みの技術。1人前の石積み職人になるには、7~10年かかるとか…。地震でも崩れないとはスゴすぎ!
そしてこれは、まるやさんの元祖看板!こうして屋内で保存展示されています。
こちらは、なんと江戸時代から使われている味噌蔵。ほとんど釘をつかっていないそうで、すべて天然素材でできています。木材と土壁でした。
画像では見づらいですが、天井の梁などにびっしり白く付いているのが乳酸菌など。岡崎のこの土地、そしてまるやさんならではの発酵菌たちですね~。
ここで、こんにゃくの田楽味噌を試食させていただきました!お昼前だったこともあり、胃にしみる美味しさ…♪
(6歳の次女さんは「歯がいた~い…」と、生え変わり中の歯が痛くてこんにゃくを全部食べられず…(汗)もちろんバトンタッチしていただいちゃいました)
ここにはお土産コーナーもあったのですが、いったんグッと我慢して後ほどゆっくり拝見することにしました。
この旧東海道沿いに、まるやさんの正面玄関がありました!ちなみにこの看板はレプリカだそう(笑)そうそう、この正面玄関前にて家族並んでの記念撮影をしてくださいました♪
まるやさんの工場見学を終え、受付に戻る途中で遭遇した乾燥中(日光消毒中)の大桶。
味噌を熟成させる時に摘まれる石たちも…。気持ちよさげに日光浴中でした^^
日本の歴史を感じざるを得ない、風情あるまるやさんのお店構えと旧東海道。振り返るとこちらでレポしている「カクキュー八丁味噌」さんが見えました。
それではこのあと、まるやさんのお土産コーナーとゲットした八丁味噌商品をご覧くださいね!
八丁味噌まるやさんの工場見学!お土産ゲット
ずらりと並んだ八丁味噌の商品に、もぉ~テンション上がりまくりな私。どれもこれも欲しくなってしまうので、絞り込むのが大変でした^^;まず奥にあるのが、銀のパッケージが眩しい”オーガニック八丁味噌”!手前が、ここでしか買えない”粒ありの八丁味噌”。限定品には、やっぱり弱いです…。
八丁味噌の香味パウダーを試食してみると、思いがけず衝撃が走りました。「まるでカカオ!チョコみたいやん!」というコクのあるお味。もちろんこれもお買い上げ♪
そんな味噌パウダー入の味噌ケーキ、もちろん見逃すわけがない~(*´艸`*)
これらが、実際に購入してきた八丁味噌まるやさんの味噌グッズたちです!総額約7,000円なり。「こんなに買ったんかい~!」って?もちろん、自分用だけじゃありませんよ~(笑)
八丁味噌まるやさんでゲットしたお土産たち
- まるや有機八丁味噌
- まるや八丁味噌【粒】
- 八丁味噌パウダー
- 味噌ケーキ
- みそかりんとう
- 大豆麹茶
レジの際、まるや八丁味噌のレシピを一緒に入れてくださいました。八丁味噌の使い方って、実はあんまり良くわかっていないので、こういう心遣いってありがたいですね~。
私が愛する【まるや有機八丁味噌】は、なんとネットでも手に入れることができるんですね。皆さんのレビュー評価も高く、中には「肌荒れがおさまった」とう方まで…。
あと実は、自宅に戻ってから後悔がひとつ…。あ、ふたつかも!?そのワケは後ほどに~。
次に、工場見学の記念で頂いてきたお土産を紹介します!ちなみに、八丁味噌と赤だし味噌の違いって知ってました?この機会に、そこもぜひ押さえておきましょう。
八丁味噌とは?赤だし味噌との違いは?
こちら右側が、まるやさんから頂いた工場見学記念のお土産「まるや八丁味噌 ゴールド赤だし」のサンプルです。まるやさんの工場見学時に、案内してくださったスタッフの方が説明してくださったんですね。
つまり赤だしといっても必ずしも”出汁(だし)”が入っているわけではない。米麹味噌は必ず混ぜてあるということ。
配合の割合や米味噌の種類(白?赤?)などは、それぞれ企業秘密なんでしょうけど。基本的に赤だし味噌って、そういう意味だったんですね~。
あっそうそう!そもそも八丁味噌がどういう味噌なのか、詳しくお伝えしていませんでしたね!
八丁味噌とは
- 米麹や麦麹を用いず、原料大豆のすべてを麹にした豆麹で作られる豆味噌のひとつ。
- 江戸時代初期より、現在の岡崎市八帖町(旧・八丁村)旧東海道をはさんで向かい合った2社の老舗が伝統製法で作り続けている豆味噌の銘柄。(八丁味噌の名前の由来はここから)
- 6尺の杉桶、重石3トンを円錐状に積み上げる伝統の石積み技法、大豆と塩と水のみをつかった岡崎の味噌蔵の中での天然醸造の味噌。
- 熟成期間は2年間。二夏二冬の間、人の手を全く入れることはない。
- 八丁味噌は、大豆の旨味が凝縮された濃厚なコク、少しの酸味・渋味・苦味が感じられる独特の風味が特徴。
八丁味噌は豆みその一種であって、全ての豆みそが八丁味噌というわけではないんですね。そして、その八丁味噌に米味噌をブレンドしたものが赤だし味噌。
赤だしは八丁味噌よりソフトなので、汁物に使う際には溶けやすかったです。
岡崎から戻った夜、夕食に長女さんがまるやさんの赤だしで作ってくれた”なんちゃって味噌煮込みうどん”は、まるでカレー色!(笑)
私達には、本場レシピの半量でじゅうぶん美味しかったです(*´∀`*)
まるや八丁味噌さんの工場見学データ
私達は当日飛び込みで見学をさせていただきましたので、基本的に予約は不要でした。ですが、もし団体で訪れる時、もしくは団体さんと重なっても大変なので、一度こちらから問い合わせてから行くことをおすすめします。
〒444-0923 愛知県岡崎市八帖町往還通52番
見学受付専用:0564-22-0678
- まずは「工場見学受付」まで
- 9時00分~16時20分入場
- 上記時間内で毎時00分、30分にご案内
- 12時00分~13時00分の間はお休み、最終案内は16時20分
最後に、今回の八丁味噌まるやさんの味噌蔵を見学して私が感じたことをお伝えしてレポートを終えたいと思います♪
最後に
八丁味噌の歴史は古く1337年から。1603年ごろに江戸幕府が開府して、大名行列やお伊勢参りによってその名が全国に広まったんですね。まさに今回の家族旅行の幕開けは、お伊勢参りから…。
まさに、味噌蔵のレジェンドですね。
670年以上続く老舗のまるやさんの社長、浅井信太郎さんのスピーチ動画(TED)を見つけました。どんな思いで八丁味噌を作っておられるのか。御本人の語りをぜひ!
私は、お話を伺ってさらにまるや八丁味噌さんが大好きになりましたし、実際に浅井社長さんにお会いしてみたくなりました♪
ちなみに、工場見学時に社長さんと遭遇することもたまにあるそうです。つかまるとお話が長いとか…(笑)聞きたかったなぁ~^^
そんな背景を知ったまるやさん。現地でゲットしてきた八丁味噌は味噌湯にブレンドしたり、味噌汁や鍋やカレーに入れてみたりと、毎日なにかと使っては楽しんでいます♪
「八丁味噌ちょっとれしぴ」も頂いたので、これからもいろいろ試してブログにもアップしていきますね!
ひとつは、社長さんと遭遇してみたかったこと。もうひとつは、八丁味噌まるやさんの商品をもっとゲットしてくればよかった~!ということでした…。どんだけ買うんねん~!(*´艸`*)
当ブログの管理人”発酵家庭料理研究家のまごきょん”はこんな人!?
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10月14日の日に工場見学をさせていただきました、樽に石が積み上げてり、とても感心しました。今だにこの様な製法をしている事に感心しました。又このことを思い美味しくいただきました。
木野さん、コメントありがとうございます!
お返事遅くなって申し訳ございません(汗)
まるやさんの工場見学に行ってらしたのですね!
あの樽の上の石は芸術的ですよね〜。
あの時ゲットして帰った【まるや有機八丁味噌】は、今でもたまに通販でリピしています(*´ω`*)