「植物性乳酸菌がたくさん含まれている碁石茶って、知ってる?」
「健康にいいと新聞やTVで紹介されて、すっかり有名になったんだけど…」
と、友達に聞かれたのですが、私はまったく知りませんでした。こんにちは。発酵食品の素晴らしさを日々感じている主婦Ogaです!
「乳酸菌が入ったお茶?」ということは、発酵してるってこと?
そんな乳酸菌がいっぱいの碁石茶に、興味津々な私…。
その酸っぱそうなお茶が気になったので、
- 碁石茶とは
- 碁石茶の製造過程
- 碁石茶の効能
では一緒に、碁石茶について詳しく見ていきましょう!
碁石茶とは?発酵茶なの?
碁石茶は、高知県大豊町(おおとよちょう)が生産地で、日本唯一の「後発酵茶」と言われています。なんと!お茶なのに発酵食品の仲間なのです。
ちなみに、お茶の種類は、碁石茶の「後発酵茶」の他に
- 緑茶の「無発酵茶」
- 烏龍茶の「半発酵茶」
- 紅茶の「発酵茶」
ちなみに、阿波番茶やプーアール茶も発酵茶です♪
⇒阿波番茶(阿波晩茶)とは?すばらしい効能は発酵茶だから?!
⇒プーアール茶の効果効能は7つ!気になる副作用と1日の摂取量は?
碁石茶は、大正時代には数百件の生産農家で作っていました。ですが、昭和の高緯度成長期を迎え、緑茶や林業・土木業に転業する農家が増えていって、碁石茶の生産農家は激減しました。
昭和の終わりごろには、生産者は小笠原家一軒のみになってしまったのです。(第一次産業は、時代の流れには弱いですからね)
でも、この碁石茶をなくすわけにはいかないと、大学の教授や研究所の人たちが小笠原さんを励まし、残そうと頑張りました。
町全体でも碁石茶を残そうと協力して、碁石茶博物館を建てるなどと力を入れた甲斐もあり、生産農家が1軒、2軒と増え始めたのです…。
現在では、小笠原さんの後継者と7軒の生産者、それに1法人と合計8業者で頑張っています。8業者で、日本中に碁石茶を発信しているなんて、すごいですね^^
では、そんな歴史のある碁石茶はどうやって作られているのでしょう?発酵ということは…そのあたりを一緒に見ていきましょう。
碁石茶の製造方法は?
碁石茶の作り方は、江戸時代から400年近く継承されています。今でも同じ秘伝の製法で、なんと60日間もかかるのです!
きっと、手間暇かけられ作られた碁石茶の味は、平成の今も同じなのでしょう^^
では、碁石茶の生産過程を紹介しますね。
1.茶葉の採取
碁石茶は、山に自生する「山茶」と「やぶきた」の2種類を使って作ります。お茶は普通「八十八夜」の頃(5月初め)に摘みますが、碁石茶は7月中旬に新芽も下の方の葉もすべて刈り取ります。
山に自生しているということは、究極の自然栽培のお茶っ葉ですね!そこからすでにヘルシーすぎ…。
2.蒸す
大きな窯にお湯を沸かして、蒸し窯に茶葉を敷き詰めて1~2時間蒸します。蒸すことで、茶葉の酵素による発酵を止めます。3.寝かす
蒸しあがった茶葉から小枝などを取り除き、室内にむしろを敷いて50~70㎝くらいの高さまで積みあげます。その上から、むしろをかぶせて7~10日間寝かせてカビ付けをします。
これが、好気(こうき)発酵⇒一次発酵です。
漬ける
7~10日たってカビ付けがされた茶葉を、蒸した時に出た茶汁を加えながら杉材の樽に漬け込みます。重石を乗せて約20日間発酵させると、乳酸菌が出てきます。これが、嫌気(けんき)発酵⇒二次発酵です。
切る
二次発酵が終わったら、樽の中で大きめ(30センチ角くらい)に切り分けて取り出し、さらに3センチ角に切り分けます。乾かす
晴天の日にむしろを広げて、1枚ずつ広げて3日間裏返しながら丁寧に天日干しにします。こうやって、干している間に角が丸くなり形が少し碁石に近づくようです…。
ここで、好気(こうき)発酵と嫌気(けんき)発酵について解説しておきますね!
ポイントは、酸素。
つまり、好気発酵は活動に酸素を必要とする微生物で発酵させること。逆に酸素のない状態で発酵させることを嫌気発酵と言います。
ちなみに、乳酸発酵は嫌気発酵の一つです。
今の時代でも、摘み取りから乾燥まで人の手だけで作られています。そんな貴重な碁石茶は、やはり1滴も無駄にすることなく飲みたいものですね^^
このように、手間暇かけて手作りされている碁石茶は、どんな風に体に良いのでしょう。ということで、碁石茶の効能について一緒に見ていきましょう!
碁石茶の成分と効能は?
碁石茶は樽の中で乳酸発酵させているので、乳酸菌は驚くほど多く含まれています。その数、ヨーグルトの200倍ともいわれ、しかも植物性乳酸菌なのでいうことなしです!
そんな碁石茶の主な効能はコチラ!
- 便秘の予防・改善
- 風邪やインフルエンザの予防
- 花粉症の予防・改善
また、そのほかにも乳酸菌の効能として、
- コレステロールを下げる
- 美肌効果や老化防止
また、碁石茶には乳酸菌の他に
- カテキン:強い抗酸化作用がある
- テアニン:冷え性・更年期・高血圧・月経前症候群などの予防
- GABA:アミノ酸の一種でストレスの緩和や血圧を下げる効果がある
- ロイシン:筋肉増強・肝臓強化・ストレスの緩和など
現代に生きる私達も、碁石茶を毎日飲むと薬に頼らなくてもよくなるのかもしれませんね…。
では、そんな身体にいい碁石茶を「どのように身体に取り入れていけばいいのか」、碁石茶の飲み方などを一緒に見ていきましょう。
碁石茶の美味しいレシピ
美味しく碁石茶を飲むために、どんなレシピがあるのでしょう。さっそく見ていきましょう!煮出して飲む
- 水:500㏄
- 碁石茶:1~2塊
手順
- ヤカンに水を入れて火にかけて沸騰したら弱火にする
- 碁石茶を1~2塊を入れて、3~5分ほど煮る
急須を使う
- 水:360㏄
- 碁石茶:1/2~1塊
手順
- あらかじめ急須にお湯を入れて温めておく
- 水360㏄を沸かす
- 急須を温めたお湯を捨てて碁石茶1/2~2塊を入れる
- よく沸騰させたお湯を注いで3分むらす
茶粥にする
- 米:1合
- 碁石茶:5~6塊
- 薄目の塩水
手順
- 沸騰させた薄目の塩水に、碁石茶5~6塊を入れて灰汁をとりながら2~3分煮る
- 碁石茶を取り出してお米を入れる
- 沸騰したら弱火にして10~15分煮る
碁石茶は、タンニンが無くて乳酸菌が多く酸味が深いお茶です。なので、茶粥に合うとされてきたのですね。
食べてみたいです…。酸味のあるおかゆ^^
あと、碁石茶の保存方法も。碁石茶は、2度の発酵をしていますので劣化しにくいお茶です。
この方法で1年間寝かせると、熟成が進んでまろやかな味になりますよ^^
それでは最後に、今回の内容を振り返っておきましょう!
まとめ
- 碁石茶とはどんなお茶なの?
江戸時代から400年にわたり受け継がれてきた、乳酸菌がたっぷり含まれる発酵茶。 - 碁石茶の製造方法は?
機械が入らない、昔ながらの製法ですべて手作業で手間暇かけて作られる。 - 碁石茶の成分と効能は?
乳酸菌の他にも、お茶ならではの成分も入っていて素晴らしい効能を持つ健康的なお茶。 - 碁石茶の美味しいレシピ
そのまま発酵茶としてはもちろんのこと、茶粥にもぴったりなお茶。
酸味があるということは、レモンティーのような味なのでしょうか。私も、ダイエットが必要になってきたお年頃なので、乳酸菌には非常に興味があります。
ぜひ、一度飲んでみたいです…。
いつまでも飲み続けていけるように、ぜひ碁石茶を継承させていってほしいですね。
Ogaさん、碁石茶のことや効能についてまとめてくださりありがとうございました♪
碁石茶は「幻のお茶」と呼ばれるほど貴重。なので、手に入れるにはやはりネット購入が便利!我が家が何かとお世話になっているコチラのお店でも扱っておられます^^
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