「今年も美味しいへしこを漬けよう♪」
「去年よりバージョンアップ!へしこを仕込む方法とは?」
こんにちは!へしこの魅力に取りつかれた発酵家庭料理研究家のまごきょんです(●´ω`●)
今シーズンもやって来ましたね!そう!へしこを漬ける時期です♪
そして今回は、去年の方法に加えてさらにバージョンアップ!その奥義(?)も伝授していただいたので、合わせてご紹介しますね。
それでは、地元滋賀高島で漬けるへしこの作り方をどうぞ♪
へしこ滋賀バージョンの作り方を復習!
「ところで、そもそもへしこの漬け方ってどうするだっけ?」そんな時はこれらの記事をチェックしてみてくださいね。へしこについてあれこれまとめていますので、あとでじっくりご覧ください。
私は1年前に初めてへしこ漬けにチャレンジして以来、いろいろ学んできました。
そしてあらゆるへしこを食べてみた結果・・・やっぱり”たやさん考案の滋賀高島バージョンへしこ”がイチバン美味しい♪ と実感したので、今回もワークショップに参加!
しかも!さらにある工夫が追加されることになったんですよ♪
今シーズンから採用された奥義は鮒寿しがヒント?
5歳児の次女さんと一緒にへしこ作りWSの会場となる滋賀高島の美食倶楽部さんへ到着。すると「まずはロープで三つ編み作るように」と告げられました…。「え?ロープで三つ編みを作る?もしやこれが!?」と思う間もなく荷造り用ビニールロープを渡され、さっそく作業スタート。
12本のロープを4本どりして、三つ編み開始です!
なるべく4本のロープが、重ならず平らになるよう三つ編みを編んでいきます。
最後まで編めたら、とりあえずひとつにまとめてくくっておきます。
実際に使用する樽に置いて、1周ちょっとの長さがあればOK。
実はこの三つ編み縄、琵琶湖の伝統発酵食「鮒寿し」を漬ける時に使われるんだそうです。どうやって使うのかは、後ほど!
さて!三つ編み縄の準備ができたら、持参した樽にへしこを仕込んで行きます!同行した次女さん(5歳児)も手伝ってくれましたよ。
へしこが大好物の5歳児も塩サバを漬ける!
今回は、一人ひと樽に鯖を10匹漬けたら、それぞれ持ち帰り自宅で熟成させるんですね。ということで、私が持参したものはこちら。
- 直径35cmくらいの樽
実際に購入したのが、このつけもの容器です^^
そして、準備してくださっていたものはこちら。
- 塩鯖(塩分濃度14%)
- グリーン籐栄さんの無農薬米ぬか
- ハッピー太郎さんの米麹
- 鷹の爪
- つけもの袋 1斗用(つけもの容器20型にちょうどよい大きさです)
- ビニールロープ
鯖は、丁寧に下処理して14%の塩漬けにしてくださっており、6日間ほど熟成済み。その塩サバの中に無農薬の米ぬかを詰めていきます。
最初は張り切って鯖を漬けていた次女さん。塩辛さに手が痒くなり「おててあらう~」と、あえなく離脱…。(笑)
漬け込む際に使う米ぬかには、鯖の塩漬けで出てきた塩水(エキス)を混ぜ込んであるのです。
参考:へしこの作り方!鯖のさばき方や塩漬けの方法&改善点とは?
米ぬかとエキスを混ぜたものを作ってから、塩サバに詰めて樽の底から3匹(一段目)、3匹(二段目)、4匹(三段目)と合計10匹漬けました。
塩サバを漬け終えたら米ぬかでフタをして、上から米麹と鷹の爪を振りかけます。
空気を抜きながら袋の口を折りたたむように閉じていきます。
最初に作っておいた三つ編み縄をぐるりと縁に添わせたら、両端の結び目をほどいてならしておきます。(押し蓋を乗せた時に段差が出ないように)
三つ編み縄がない場合は、押し蓋のない縁へは均等に圧力がかかりづらく、へしこの熟成に差がでてしまうのですね。
ここまで出来たら、ひとまず外蓋を乗せて自宅へ持ち帰りました。
漬けた鯖のへしこは自宅で1年間熟成させる!
10匹分の塩サバを漬けた樽を持ち帰ったら、重石とビニールを被せます。まず、樽を持って体重計に乗って計測して同じ重さの重石を乗せました。ちなみに重石を軽めにすることで、ソフトな食感のへしこになるそうです。
重石の上から樽にビニール袋をかぶせ、ロープで縛ります。
漬けた日付と材料や鯖の量、塩分濃度などを書いて貼っておきました。
「夏にしっかり30度を超えさせることで美味しいへしこになる」そう、へしこ博士に教わったのでとりあえず今は階段下に置くことに^^
参考:へしこ開きと福井のへしこ博士!美味しくて失敗のない漬け方のコツとは?
まとめ
- 今回のへしこもたやさん考案の滋賀高島バージョンにて仕込み開始
- 今回のへしこ仕込みには、鮒寿しを漬ける際の知恵が採用されていた
- その知恵とは、ロープで三つ編みを編んで押し蓋の下に入れ、重石の圧力が均一にかかるようにすること
- 漬けた鯖のへしこは自宅で1年間熟成させる(夏の時期30度を超えさせること)
ちなみにへしこ博士の教えでは、「30℃以上の熟成」の他に「加塩量20%以上」というのもあったのです。
ですが、本場福井小浜のへしこは私達にとってちょっと辛口だったんですね。それは、やっぱり海の近くで暮らす文化と琵琶湖の近くで暮らす滋賀県人の文化の違いなのでしょう。
小さいころから祖母の鮒寿しを食べて育った私にとって、海の食文化本場のへしこはしょっぱかったようで…。
たやさんがいろいろ調べて試して研究して編み出した14%の塩加減が、ちょうど良い塩梅だったんですね~。
絶妙の旨みを引き出し腐敗を遠ざけるギリギリの塩分調整、ホントさすがです…!
さあ~!これで1年後がめっちゃ楽しみ!!あと、イワシやハタハタなどの小魚でもへしこ漬けを試したいと思っています(*´ω`*)
・・・と、言うわけで、このへしこの樽を開きしましたので、このあとのレポをご覧ください!
へしこ樽を開いて実食!
あれから、約1年ちょっと経った2019年1月20日・・・。とうとう、この時の滋賀高島バージョンへしこ樽(鮒寿しを漬けるときの知恵採用)を開け、とっても美味しく食べています~(*´ω`*)
さばいてスライスして生で食べたり、焼いたり、パスタに入れたり、トーストやピザの具にしたり、ご飯のお供としてへしこの糠ふりかけや、バターと糠のコラボへしこバターも絶品なんです。
そしてそして、なんと!!
先日、我が家のへしこをおすそ分けしたお友達から、嬉しい感想をいただきましたので、シェアいたしますね!
へしこをおすそ分けしたお友達の感想
ある日、友人のかよこさんとスマホでチャットしていた時、へしこの話題が。今、小さくなったものは冷凍してお酒の時につまんでいますが、へしこのスパゲティ家族全員、美味しい美味しいの連発。
もちろんご飯のおかずの一品としても食べました。
他にも卵焼きに使ったり、納豆オクラに使ったりいろんなところにへしこを入れて楽しみました。
へしこのワークショップは是非とも参加せねば!と今から思う次第です。
おぉーー!!
そんなにへしこを活用しつつ堪能していただけたとは、とっても嬉しいです♡
へしこWS、やりたいですねぇ~~♪
いやぁ、へしこがあることで、調味料がシンプルにすみます。シンプルなのにコクが出るので旨味がいい感じになります^^
いやはや、いろいろ研究してくださって、嬉しいかぎりです~!
パスタは、へしことブロッコリーと、舞茸ですか?
ホントに糠もあらゆるものにあうし、ご飯にかけてもイケるし、発酵三昧ですね♪
なるほど!キノコとの相性もよいですもんね♪
きのことの相性グッドですね♪
卵焼きには、へしこの身も?糠だけですか?
調味料がわりに、もってこいですよね!苦手な方は厳しいですが、好きなら本当に万能調味料になります^^
おまけに、血圧も下げてくれるし、腸も喜ぶし!
へしこは、捨てるところないですよね~。てか、捨てたくない~(笑)
ひたすら美味しい美味しいと食べてました(*´∀`*)
何かコクが足りない時に、たまに糠を(たくさんあるので)入れてます。
カレーにも!!素晴らしすぎです~~♪
こちらこそ、いろいろ参考になりました!
へしこがなくなっても、糠は大量にあると思うので、またよかったらぜひ(*´ω`*)
というわけで、これほどまでにへしこを活用してアレンジして大切に美味しく食べてくださるなんて・・・。本当に感謝感激!
約2年モノのへしこは、自分で言うのもなんですが、とても貴重!
なので、お料理上手なかよこさんファミリーにおすそ分けしてよかったぁ~。そして、私自身とても勉強になりました(*´ω`*)♡
次は、我が家でへしこのワークショップを開催しようかしら…。
あ、そうそう!かよこさんファミリーは、今年の2月に開催したお味噌作りWSに参加してくださったのです♪
ちなみに今年の2月24日(2019年)は、私達家族でへしこを仕込みました!
これも、開けるのが楽しみ!
毎年の恒例の発酵仕事としては、味噌は必須!いつの間にか、へしこも加わってきましたねぇ…(笑)
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