「酒粕甘酒のアルコールを日本酒で飛ばす」
「これって、本当にできるの???」
こんにちは。毎日の甘酒が欠かせない発酵家庭料理研究家のまごきょんです(●´ω`●)
先日アップした記事「甘酒にアルコールは?飲酒運転が心配!完全に飛ばす裏技って?」の中で、酒粕甘酒のアルコールを飛ばす裏技を紹介しました。
ところが、その裏技「酒粕甘酒のアルコールを日本酒で飛ばす」について、
「酒粕甘酒と日本酒の量や割合ってどのくらい?」
「そもそも、本当に酒粕甘酒のフランベってできるの?」
という疑問がフツフツと沸いて、さらにしつこくリサーチしていました、ところが、分量などの答えがまったく見つからないので、実際に実験してみることにしたんです。
その結果、なんと驚愕の事実が判明・・・!!
それでは、さっそく「酒粕甘酒のアルコールを飛ばす実験!」をご一緒に見ていきましょう。
酒粕甘酒のアルコールを日本酒で飛ばせるのか?
こちらの記事内で紹介している、「酒粕甘酒のアルコールの飛ばし方」はこうでした。- お鍋に酒粕甘酒と日本酒を入れます。そしてよく混ぜます。
- お鍋を火にかけグツグツ煮立たせます。
- 完全にアルコールを飛ばすために最後、マッチやライターなどで火をつけます。(フランベのように)
- 火が完全に消えたら、アルコール飛ばし成功です。
ってことで、上記の方法を実際にやってみました!こちらの動画をぜひご確認ください。(2分25秒)
酒粕甘酒のアルコールを飛ばす実験!日本酒編
あれあれあれ~?でしょ~~~(´∀`;)
実験結果をまとめると
- 日本酒オンリーだと、温めることで点火できた。
- 酒粕甘酒250ccに日本酒大さじ1(15cc)を入れ、温めて点火してもつかない。
- さらに大さじ4(60cc)の日本酒を追加(合計75cc)。混ぜて温めながら点火しても、火はつかなかった。
今回の実験結果から思ったこと
- 酒粕甘酒250ccに日本酒75ccで火がつかない。いったい、どのくらいの割合なら火がついてアルコールを飛ばすことが可能なのか?
- そもそも、日本酒をどんどん増やして火がつきアルコールを飛ばせたとしても、酒粕甘酒が薄まって美味しくなくなるんじゃ!?
・・・という結論に。(´・ω・`)ショボーン
ところがどうしても諦めきれない私は、さらにアルコール度が高いウォッカ「スピリタス 96度」で試すことにしたのです。(普段、消毒用アルコールとして使っています)
酒粕甘酒のアルコールを飛ばす実験!スピリタス編
こちらも、あれあれあれ~??な結果でした・・・(´・ω・`;)
うーむ。これはいったい、どういうことなのか。ここでも、いったん整理しましょう。
実験結果をまとめると
- スピリタスだけの場合は、常温で点火できた。
- 酒粕甘酒100ccにスピリタス小さじ1(5cc)を入れ、温めて点火してもつかない。
- さらに小さじ1(5cc)のスピリタスを追加(合計10cc)。混ぜて温めながら点火しても、火はつかなかった。
今回の実験結果から思ったこと
- 酒粕甘酒100ccにスピリタス10ccで火がつかない。いったい、どのくらいの割合ならOKなのか?
- もし、スピリタスをどんどん増やした結果火がついてアルコールを飛ばせたとしても、酒粕甘酒が薄まり本来の美味しさが味わえないんじゃ?
やっぱり、こんな結論に…。(´・ω・`)ショボーン
お酒でアルコールを飛ばす方法は、やっぱり不可能なのね…。
という情報にたどり着いたのです!
そこで、引き続き実験を開始しました(`・ω・´)ゞ
酒粕を日本酒で溶いてからアルコールを飛ばす
「毒をもって毒を制す」「呼び水的な役割」
という意味なのか(?)さらにアルコールを追加し、酒粕のアルコールを一緒に飛ばしてしまおう。
これが本当に酒粕甘酒で可能なのか。というのが、今回の検証なわけです。
ですが、普通に考えて酒粕甘酒は水分量がかなり多いので、火がつくとは思えなかったのが正直なところ…。
「だったら、酒粕の状態でアルコールを追加して、点火すれば!」
「この方法ならもしかして、火がつくかも???」
ってことで、さっそく実験動画をご覧ください!(1分42秒)
酒粕のアルコールを日本酒で飛ばす実験!
えーっと・・・。やっぱり、ダメでしたね。期待させてごめんなさいm(_ _;)m
実験結果をまとめると
- 原材料が、米&米こうじという混じりっけのない「酒粕」を用意。
- 酒粕50gを日本酒100ccで溶いて温め、点火してみたがまったく火がつかず。
- 酒粕&日本酒だけでも、フランベ状態は不可能だった。
今回の実験結果から思ったこと
- 火がつくための酒粕と日本酒の割合は、いったいどのくらいなのか?
- 火がつかずアルコールが飛ばなければ、度数が増えてしまい本末転倒!?
- もしかすると、酒粕を溶かさずちぎった状態なら火がつくかもしれない。ただこれだと、酒粕の内部のアルコールまでは飛ばないと思われる。
ここまでいろいろ試しても火がつかない。そもそも「甘酒をつくる技」で使うというこの情報って確かなのでしょうか。本当に酒粕をフランベ状態にしてアルコールを飛ばせるのか!?
もしできるとすれば、職人技?
だったら、一般家庭で再現するのは、かぎりなく不可能ですよね・・・(´・ω・`;)
やっぱり、ご家庭で酒粕甘酒のアルコールを安全に確実に飛ばす方法は、どうやら「沸騰させること」が一番のようです。
では改めてこのあと、美味しい酒粕甘酒の作り方と一緒に見ておきましょう。
酒粕甘酒を沸騰させてアルコールを飛ばす
つまり、今回何度も実験してみた結論は、こうです。酒粕甘酒に80度以上の熱を加えて3~5分ほど加熱すれば、酒粕のアルコールが抜ける。
やり方は、とっても簡単!
酒粕甘酒をお鍋に移してフタをせず、時々かき混ぜながらフツフツと5分ほど沸騰させること。これで、酒粕のアルコールはほぼ飛んでしまいます。
ちなみに、酒粕甘酒をグツグツさせる時ですが、突然「ぶくッ!!」とプチ噴火するのでご注意を。必ずグルグルとかき混ぜながら温めましょうね~。
美味しい酒粕甘酒の作り方!(アルコールを飛ばす方法も)
すると、酒粕甘酒を沸騰させてアルコールで飛ばしたものは「お酒臭くない!飲みやすくなっている!」という反応。
日本酒でアルコールを飛ばす実験をした甘酒は、火がつかなかったので案の定「お酒くさっ!」だそうです^^;
ちなみに、日本酒オンリーで点火し燃え尽きたあとの元日本酒は、お酢っぽい香りがして、まったくアルコールの味とニオイは残っていませんでしたよ。(これはもちろん私たち夫婦が味見しました^^;)
あ、それからアルコールを飛ばすには酒粕の段階で蒸すという方法もありますよ。
酒粕のアルコールを蒸して飛ばす方法
- 蒸し器にキッチンペーパーを敷く。
- 酒粕を薄くはがしておく。(はがれないものは5mmの厚さに切る)
- 酒粕が重ならないように蒸し器に並べる。
- 30分ほど蒸すことで、アルコールをほぼ飛ばすことができる。
こちらの本の29ページ目で紹介されていました。
この本は酒粕に関する情報はもちろんのこと、ヨーグルトやお酢、味噌、ぬか漬けなどについても詳しく、発酵お料理レシピも満載ですよ。
それでは、今回の内容を振り返っておきましょう。
まとめ
酒粕甘酒のアルコールを飛ばす実験の結果は・・・- 酒粕甘酒と日本酒:火がつかず不可能
- 酒粕甘酒とスピリタス:火がつかず不可能
- 酒粕と日本酒:火がつかず不可能
- 家庭でおすすめの安全な方法:フタを開けたまま5分間酒粕甘酒を沸騰させる
そもそも火をつけるフランベって、おうちのキッチンで実行するにはちょっと、いやかなり危険ですよね…。もしも、大きな炎が上がったりしたら大変!!
ですから、妊婦さんや未成年の方アルコールが苦手な方は、甘酒を沸騰させるか酒粕を蒸す方法でアルコールを飛ばして、安全に美味しくいただいてくださいね。
あ!もし「酒粕」のアルコールを燃やして飛ばす方法をご存知の方がおられましたら、ぜひぜひコメント欄に詳しい情報をお願いします!
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